お知らせと、ニス塗りその2
サラサーテ誌の最新号が2月28日に発売になります。
今回の特集は、なんと、「ヴァイオリンを作ろう」です。
なんとも大胆な企画、、、、このブログに挑戦か??、、と思ったら、、
私も実はこの特集に参加しております。
「菊田浩が語るヴァイオリンの作り方」という、なんとも、顔から火が出そうなタイトルですが、5ページに渡って写真と文章でヴァイオリン製作の工程を一通り説明しております。
私がヴァイオリン製作を語るなど、20年早いですが、このブログのコンセプトと同じく、演奏者の方に楽器の構造を知っていただき、さらにヴァイオリンに親しんでいただきたいという気持ちで書きました。
写真はかなり絞り込んだのですが、それでもかなりの枚数になってしまい、編集部の方にはレイアウトでご苦労をかけてしまったようですが、ヴァイオリン製作を一通り実感するにはちょうど良い内容にまとまったと思います。
特集の、他の記事がどんな感じなのかは分かりませんが、製作学校の紹介や、製作道具や材料の紹介記事もあるようですので、併せてぜひお楽しみください。
さて、ニス塗りはさらに進んで、こんな感じです。
だいぶヴァイオリンらしくなってきましたが、まだまだ折り返し地点ぐらいです。
以前も書きましたが、ニス塗り途中では何度も疑心暗鬼になります。
つまり、日によって色の濃さが違って見えますし、体調や、その時の気分にも影響されるので、いろいろな光の下で、客観的な目で見ることが大切になってきます。
そういう意味では、壁に貼ってあるポスターも比較対象のためには有効ですし、他の楽器と比較することも必要になってきます。
by violino45 | 2007-02-24 16:02 | 製作記 | Comments(22)
この、オレンジはいいですね。どうやったらこんなに深い色がでるんでしょう?
サラサーテ、楽しみです。師匠、ダンディもありますか?、、、^^
そうそう。Yさんが…私と菊田さんの楽器ととラッザーリさんの楽器とのスリーショットを撮ってくれました。多分今夜あたり、不幸のメールに添付されて送られてくるかも~ご用心ですぞ。
ニス塗りが進んだ写真、前回と比べると随分違うんですね
これでまだ折り返し点ですか
ニス塗りって、いろいろ秘密とか極意がありそうですね
「海峡を越えたバイオリン」でしたっけ?、主人公のバイオリン職人さん(有名な方ですが、名前を忘れました)が、ストラディバリだったか、楽屋でソリストがちょっと席を外したとき、バイオリンをなめて舌でニスの感触を脳ミソに叩き込んでいたシーンを思い出しました
サラサーテ楽しみにしてます♪
最近、NYの日本人バイオリン奏者、Sumiko Tajihi さんという方とお知り合いになりました。菊田さんの動画を見て頂いて、クレモナに絶対に行きたいと言っていました(笑! さすが、菊田さん! その時は、ぜひご紹介させて頂きますね!
http://www.sumikotajihi.com/
サラサーテ楽しみです。
ところで・・・。ゆるんだ顎当てをはずしたら落として踏んでしまい、木目に沿ってまっ二つに。(うっかりものの号泣)
木工ボンドでつけてもいいのでしょうか。スゴク悩んでました。(ToT)/~~~今はtがう楽器のをつけてしのいでいますが。(意外に弾き易かったりして)とてもかっこ悪い。買い替え、でしょうか、やはり・・。(未練)
そうですね、この段階ではまさしくオレンジ色をしていますね。
このぐらいの色合いのバイオリンもたくさん存在するのですが、私はもう少し濃い色に仕上げています。
色の深み、、、本当に難しいです。
天然樹脂なので、同じ配合にしても毎回色が違ってくるのです。
スカイダイバーが、高度と風向きを微妙にコントロールしながら目的地に正確に着地する感覚に似ています。(やったことはないですが、、、)
一度軌道を外れたら、なかなか修正は難しいです。
届きましたよ~、不幸の手紙、、、。
3日以内に10人に送らないと、、、、、、。
きうちさんの写真、イメージどおりでした。(篠沢教授、、、)
サラサーテも、こんなに早く発売前に楽器店に届くとは知らず、びっくりです。(連絡が遅いとYさんに怒られてしまいました、、、、;_;)
記事、分りやすかったでしょうか?
そうなんです、まだまだこれからが長いのです~。
ニス塗りに秘密はないのですが、、、きれいに塗るのはなかなか難しいデス。
例えば鉄棒の「逆上がり」、秘密などないのに、どれだけ教えても、手本を見せても、できない子はなかなかできませんが、本人がコツをつかむと、嘘のようにくるくる回り始めますよね。
これと同じで、ニス塗りも、やはり体得するしかない技術だと思います。
陳さんですね、ニスを舐めてしまった方、、、、。
このドラマのロケの時に、陳さんが立ち会ったそうですが、ニスを舐めるシーンには賛成されなかったそうです。
なぜかと言うと、ニスの成分には、毒性を持ったものも含まれるからです。
私のニスにも、天然色素ですが毒性があるものを少しだけ使っていますが、極少量ですので、大丈夫です。
バイオリンを丸ごと食べてしまったら、少しお腹を壊すかもしれませんが。
この雑誌、、、海外で販売しているかどうかは良く知らないのですが、、、NYでしたら手に入るかも、、、、。
Sumiko Tajihi さん、さっそくHPを拝見しました。
すごくご活躍されていますね。
ぜひクレモナに来られる際はご紹介くださいませ。
動画をご覧になった、、、ということは、オリジナルクオリティ(ハイビジョン)ですよね、、、、ハズカシ~。
よろしくお伝えくださいませ、、、。
サラサーテをご覧になって、ぜひバイオリン製作を始めてくださいませ。
あご当て、、木目に沿って割れたということは、、、
「裂きイカ」状態でしょうか?それとも、「単純骨折」状態でしょうか?
縦に割れた裂きイカ状態でしたら、ボンドで接着すればかなり復活すると思います。
単純骨折状態だと、ボンドで接着するのは強度的に無理があると思います。
いずれにしても、、、あご当ては楽器を支える重要なパーツですので、、なるべく完全な状態の物を使われることをお勧めいたしマス。
演奏中にボンドが剥がれて、楽器が落下したら、あご当て代の数倍の修理費となってしまいますので、、、。
サラサーテ、楽しみです。
発売日は東京出張で、翌日は北海道出張なので、出張の友として、熟読させていただきますデス
ニス塗りは難しいですよね~ 苦手デス
が、ニスを剥がすのはもっと苦手でした(^^;)
葉月さんの、顎当て、ボンドもいいですが、ゼラチンをお湯に溶かして接着するとニカワと同じ成分で強度的にもいいのでは?
それとも、この際、顎当てなしのパガニーニ奏法を目指すとか(笑)
北海道出張、お疲れ様です。
いろいろ美味しそう、、、、、。
サラサーテ、、、私の記事はい~ぐるさんには物足りない内容かもしれませんが、、、、、(ニスの剥がし方は書いてありません、、、)。
キットの紹介とかもあるのかな??(よく分っていない、、、)
いずれにしても、この特集をご覧になって、い~ぐるさんのように苦労を買う方が増えることを考えると、少々複雑な心境です。
なるほど、、、ゼラチンは、食べられるニカワですからね、、。
接着強度は確認したことは無いのですが、、、。
やはり、パガニーニ奏法を極める方が、早道かもしれませんね、、、、。
素晴らしいですね。ここまで来てまだ折り返し地点なのですか?
製作は、本当に時間がかかるのですね。
ニスといえば、先日TVでストラディバリウスの特集番組をやっていて
どこか海外の大学教授かどなたたが、ストラディバリウスのニスに
まぜてある薬品が音に関係していて、その薬品はほぼ判明している、
その薬品をまぜたニスを使ってヴァイオリンを作り、その楽器と
ストラディバリウスを幕の後ろでどっちかストラディバリウスだか
判らないようにして、ヴァイオリニストに弾かせ、客席の人に
ストラディバリウスを当てさせる実験をしてました。
結果、ほとんどの人が区別がつかず新しい楽器を
ストラディバリウスだと思ったそうです。
この研究結果が普及すると音が良い楽器が増えるのかも知れないです。
まだまだ、先は長いです、、、。
さて、ストラドのニスの話、おもしろいですね。
こんなニスが実現したら、欲しい、、かも。
でも、難しいでしょうね、、。
私、ニスは、車のタイヤにも例えられると考えています。
例えば、軽自動車にレース用タイヤを履かせても、絶対にF1マシンのようには走れないように、普通のバイオリンにストラドと同じニスを塗ったからといって、ストラドの音に変化することはないんですよね。
つまり、ニスはF1のタイヤのようにとても重要なのですが、それだけが良くてもトータルでの性能が上がるわけではないのです。
ストラドの音が素晴らしいのは、やはり、その設計、構造がすばらしく、しかも良い材料で作られているからで、ニスだけのおかげでは無いと、私は思っています。
でも、いろいろな考え方の人がいて、いろいろな実験をすることで進歩が生まれるのだと思いますので、この教授さんを否定するつもりはまったくありませんので、念のため。
特集の件、おめでとうございます。
ぜひぜひ読んでみたいです~!
あと、菊田さんのブログをよく製作の参考にさせてもらっています。
またお伺いすることがあったら、その時はよろしくお願いしますね!
それにしてもサラサーテの企画には驚きです。でも、ちょっと興味あるかも。
わたしは絵を書くのにニス(ポリですが)を使うことがありますが、これが二度三度と重ねていくと乾きにくくなり、ヨレたりしてどうも苦手です。しかも、手入れの悪い筆のせいで埃を塗り込んだり(^ ^; とっても繊細な仕事には向かんとです。
それにしてもバイオリンという楽器は複雑すぎますね。
ストラドのニスみたいにこれからの研究でいろいろでてきそうですが、それだけでは語れないのが職人の技のような気がします。
ところでニスの色って、年月とともにやはり飛ぶ(退行する)ものなんですよね。自分の楽器も買った17年前はもう少し色が濃かったような気がするのですが・・・。それがまたバイオリンの「味わい」だったりするので、ニスはプレーヤーにとっても、楽しみのひとつかなぁと思います。
こちらでははじめまして、、、、って、一番近所に住んでるのだから、たまには遊びに来てくださいませ、
サラサーテは、間もなく一冊届くと思いますので、見に来てくださいね。
ではでは、製作ガンバッテください。
あ、ブログも順調のようですね、、今度遊びに行きます。
ぜひぜひ、、楽器製作の世界へ、、、(^^)。
そうそう、ニスって塗り重ねると下の層が溶けてヨレてきますよね。
アルコールニスはその点が難しいところです。
あ、私もよく埃君を塗りこんでしまいます、、、、
塗っている最中に毛が抜けたりすると(;_;)、一瞬パニックになりますよね。
バイオリン製作、、ほんとにいろいろなところが複雑ですが、それゆえのおもしろさがあるのだと思います。
海外では、件の大学教授のように、ストラドの研究に一生をささげた方がたくさんいらっしゃるようですね。
サラサーテの記事、最初にまとめた時は20ページくらいになってしまったのですが(;_;)、それを「根性」で凝縮して、5ページにしました。
なので、あれでも十分ダイジェストになってしまっていますデス。
ロングバージョンは、そのうち、HPにアップするかもしれません。
ニスの色ですが、、度合いは違ってもいずれにしても退行します。
窓辺に吊るしたら、半分だけ真っ白になってしまったという笑えない話しも聞いたことがあります。
なるべく色あせないように、塗る前に色素を十分に紫外線にさらして寝かせたりするのですが、それでも少しずつ色は薄くなっていくようです。
もちろん、科学的な色素を使えば、永久にそのままの色を保持できるのですが、どうも色に深みが出ない気がして、私は天然色素だけで仕上げています。
いずれにしても、退色することを見越して、最近は少し濃い目にしあげることが多いです。
今日レッスンで楽器店に行ったので、早速購入し拝見しました。迫力ある5ページでした!!あの記事を見て自分も作ってみようという人が増えるんじゃないかしら?キットの紹介もありましたし(*^-^*)
沢山の写真中、あの猫ちゃんを発見し嬉しくなりました♪
ぜひ、hiroさんもバイオリン製作の世界へ~(^^)。
でも、バイオリンを弾く人が全員、自作してしまったら、、バイオリン製作家は失業ですね、、(;_;)、、、この記事、、失敗だったかも~。
でも、これでバイオリンに対する愛着が増していただければ、がんばって5ページにまとめた甲斐があるってものデス。