響板の厚み

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アーチが完成したら、厚み出しに進みます。

楽器のふくらみは、音作りに深く影響するとともに、美観も決定する重要な要素でしたが、この厚み出しは、見た目には関係なく、音だけを追求する作業ということで、少々雰囲気が違ってきます。

作業の進め方はアーチと同じで、丸ノミで荒く削った後、ミニカンナで9割程度仕上げます。
材質によって、硬さ、弾力性、重さなどの音に関る要素が大きく違いますので、最適な厚さを探しながら慎重に削っていきます。
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表板は、ある程度の厚さになったときにエフを切り抜きますが、この時点ではまだ大雑把に切り抜いただけですので、まだいびつです。
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叩いたり、ひねったり、押したり、光にかざしたり、、、、五感を総動員して楽器が振動しやすい板の厚さを探っていきます。
by violino45 | 2006-11-22 05:32 | 製作記 | Comments(8)
Commented by yama at 2006-11-22 08:27 x
ひねったりもするのですね。ふむふむ。
糸電話みたいにして声が聞こえるかもやってみてはいかがでしょう?

ところで、裏表板の上下ブロックに接するの部分のデザインは、音響に関係すると思われますか?ブロックと同じ形だったり、水平に一直線だったり、滑らかな曲線を描いたりとパターンは、ある様ですが、どうなのでしょう?写真では、裏板が、直線で、表板がスムーズなデザインの様に見受けられました。
Commented by 菊田 at 2006-11-22 18:02 x
yamaさん、こんにちは。
糸電話、、、、、、???(すみません、意味が良く分かりません)
あと、ひねると言っても、少し圧力を加える程度ですので、、、、。
破損にはご注意ください。


上下ブロックの所のデザインは、もちろん音響に関係します。
私は、裏板表板ともに、ネック側は直線、エンド側は曲線にしています。
ネック側を直線にするのは、ネック接合部の強度を維持するためです。
写真で、裏板のエンド部が直線に見えるのは、荒削りの段階では直線を仮にデザインしているからです。
Commented by たにつち at 2006-11-27 23:28 x
遅ればせでございますが・・・
よい音だけを探る作業も、、またさらにストイック?アルカイック、ここで一句・・
なるほど3mくらいの厚さにともなると、光も透けるほどでしょうか。木地師、菊蔵の趣です。
だれも突っ込みませんけど、見つけましたよ~木屑のなかの「ニシキゴイ」!絶妙のカモフラージュになってます。
Commented by 菊田 at 2006-11-28 16:25 x
たにつちさん、こんにちは。
カメよりものろい、昼寝したウサギのような更新ペースになってしまったブログへようこそです。
いろいろありまして、、、最近。
そのなかで、サンクチュアリにはほんとに癒されました。
ありがとうございました。

材料によって、同じ厚さでも、光にかざすと、透け具合がまったく違うんですよ~。
蕎麦粉の種類によって、打ち方も、切るときの厚さも微妙に変わってくる?のと同じかと思いますです。

さすが、たにつちさん、、、見つかりましたか、、、にしきごい、、。
突っ込んでいただいてありがとうございます(;_;)。
Commented by ふぃる at 2006-11-28 23:03 x
鯉だあああ~~
全然気がつきませんでした

たにつちさんも菊田さんもしゅごい・・・w(゜o゜)w オオー!

いえそういう事を言いにきたんじゃなくっていつもこの場面見ると
「私だったら間違って削りすぎて穴あけるな」
と手に汗握っております・・・
穴をあけなくっても残り1ミリとかにしそう・・・(滝汗)
Commented by い~ぐる at 2006-11-28 23:28 x
あはは、削りすぎた人間がここにいま~す♪
削っているときに、支えている左手に、いや~な感触が走り、見事、裏板のくせに一部は紙より薄くなってしまったのでした。
ですが、当て木をして、補修したら、普通に使えています(笑)
もちろん、売物なんかにはならないですけれど、自分で使うには充分です。

豆カンナ、日曜に行った工房で、道具をずらりと展示していて、本当に小さなカンナまで使うのにびっくりでした。あんなにたくさん刃物を使ったら、それだけ研がなければいけないことを考えると、効率は悪くてもスクレーパーとサンドペーパーで何とかしたいと思ってしまうのでした(^^;)
Commented by 菊田 at 2006-11-29 05:05 x
ふぃるさん、こんにちは。
見つけていただいてありがとうございます、鯉。
誰かが突っ込んでくれるまで、更新しない覚悟でした!(ウソです)

それはともかく、、、
「削りすぎる」ということは、人間ですから、、常に付きまとう危険なのでございます。
さすがに、穴があくような事態は、めったに遭遇しませんが、そういう話も耳にしたことがありますし、そういうときに限って、チェロだったりするわけです。
穴は開かないまでも、某い~ぐるさんのように、紙のように薄く、、、なったら大変ですが、コンマ何ミリか部分的に削りすぎることはアリマス。(懺悔)
そういう時は、「ここは最初から薄くするつもりだったんだ。」と正当化、もしくは、見なかったことにします、、、、。
というのはウソで、場所にもよりますが、部分的に少し薄くなったくらいでは致命的なダメージになるわけではないので、ご安心くださいませ。
でも、さすがに1mmになってしまったら、残念ながら、その材料とはサヨウナラですね。
Commented by 菊田 at 2006-11-29 05:15 x
い~ぐるさん、こんにちは。
左手にいや~な感触が走り、、、、おお、おそろしい。
左手がそこにあって良かったですね。
穴さえ開いていなければ、見た目がそのままでなんとか修理できますからね。
古い楽器だと、虫食いの穴だらけで(表からは見えませんが)本当に紙のように薄くなった状態もありますが、それでも知らずにフツウに演奏している人も居るくらいですから、バイオリンは丈夫なのだと思います。

そうですね、ミニカンナの刃を研ぐのは大変デス、、、、。
でも、最初からスクレーパーでは、もっと大変なので、今日も泣きながら刃を研ぐ毎日でございます、、、。(;_;)
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