モンドムジカ2006

モンドは「世界」、ムジカは「音楽」です。
弦楽器だけの見本市としては最大規模で、文字通り、世界中から弦楽器と、それを求める人たちが集まります。
今年は3年に一度の製作コンクール「トリエンナーレ」が重なったので、来場者も特に多かったと思います。
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会場は年々広くなって、歩いて回るだけで足が棒のようになってしまいます。
いろいろ工夫を凝らしたブースを眺めるだけでも楽しく、弦楽器愛好家にはたまらない空間になっています。
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材料屋さんも多数出品していて、ここぞとばかりに製作者は材料を選んでいます。
私も、きれいなトラ杢に目がくらんで?2枚、購入してしまいました。
でも、冷静な判断力がない状態で選ぶのは、少々危険で、あとで後悔することが多いです。
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この会場の中に、何千本バイオリンがあるのか想像も付きませんが、すべてを見ることはいずれにしても不可能です。
中にはストラディバリのような億単位の楽器もありますし、数万円単位の楽器ももちろん売買されています。
一見、古い名器のように見えても、アンティーク仕上げの新作だったりします。
半日も居ると、冷静に客観的に楽器を見る目が衰えてくるのが自分でも分かります。
この状況の中で、高価な楽器を売買するディーラーの方たちは本当に大変だと思いました。
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これで、トリエンナーレとモンドムジカ、クレモナの2大イベントが無事に終わりました。
今週からは、いつもの静かな田舎町、、クレモナに戻ります。

この期間、特別展示会として、アマティファミリーの名器の展示会がありました。
クレモナ派の創始者アンドレア・アマティーから、その孫でストラディバリの師匠であるニコロ・アマティーまで、普段はめったに見ることができない美しい楽器ばかりが十数台、、、一度に見ることができて大満足です。
特に、ウズマキの美しさといったら、、、、、、。
これからの製作楽器に大いに影響を受けそうです。
by violino45 | 2006-10-13 16:17 | 日記 | Comments(24)
Commented by ふぃる at 2006-10-13 22:28 x
写真見ただけでくらくら
目が回りそうです
実際その場にいたら卒倒してしまうかも(笑)
貴重な写真を見せていただきありがとうございます。
Commented by たにつち at 2006-10-14 00:24 x
アマティのうずまきは、ずいぶんストラドとはちがうように思ってました・・でも、美しいんですね。
何か、後期ロマン派の骨太な音楽から、モーツァルトあたりの軽妙な音楽へ乗り換えるようなイメージ??
Commented by Machako at 2006-10-14 01:18 x
貴重なお写真とご報告ありがとうございます。材料も楽器もすごい数ですね。
トリエンナーレ・コンクールのオペラ会場の写真も映画でしか知らない風景でとても感動しました。
Commented by ゆみ at 2006-10-14 11:28 x
私もくらくら~~

あのぅ~、全然関係ない話で恐縮なのですが、昨日楽器屋さんに行きまして、ガラスケースの中に陳列されているヴァイオリンを何気なく見ていたら、ロレンツォ・マルキさんとニコラ・ラザーリさんの楽器が~~~~\(^o^)/感動~~~(T_T)
お値段は、ラザーリさんのは書いてあったけど、マルキさんのは「ask」となってました。はぁ~~~~~。。。。。。。。(夢見心地)
Commented by nobara at 2006-10-14 14:00 x
またまたこれは圧巻ですね〜〜
写真も、雑誌の特集記事のようです、、
いったいどれくらいの人がクレモナを訪れたのでしょうね?
弓なども、展示があったのでしょうか?
弓選びを終えたばかりの私には、気になりマス。

考えてみたら、これだけのコンテンツを、しかもマエストロ自らの解説で見せて頂けるなんて、なんて豪華なブログなんでしょう!
ちょっとくらいの呪いには目をつぶりましてよ〜
Commented by 菊田 at 2006-10-14 15:09 x
ふぃるさん、こんにちは。
私も、2度ほど卒倒しました。
で、夜、眠る時に、目をつぶるとバイオリンの洪水が襲ってくるんです。
数日間、寝不足でした。
でも、幸せな寝不足かもしれませんね。

製作者仲間に今週会うたびに、「疲れた~」という会話が出るのですが、製作に対するテンションは明らかに上がっていることが伝わってきます。
きっと、いろいろな新しいことを目にして、それを試したくてうずうずしている状態なのでしょう。
私も、もちろんそうです。

Commented by 菊田 at 2006-10-14 15:28 x
たにつちさん、こんにちは。
アマティの楽器は、ストラドに比べると可愛い感じがします。
とくにウズマキは、繊細な美しさを感じるのですが、けっして弱弱しい感じではなくて、張りのある生命力にあふれていると思います。
ストラドがワーグナーなら、アマティはモーツアルトでしょうか、、、。

でも、ストラドがアマティの弟子だった頃の、初期の作品を見ると、ほとんどアマティと変わらないのに、徐々に独自のスタイルを確立していって、数十年後にはまったく別物の楽器になっているのは、やはりすごいことだと思ってしまいます。
私の楽器、これからどんな風に変化していくのでしょうか、、、、。
Commented by 菊田 at 2006-10-14 16:16 x
Machakoさん、こんにちは。
ポンキエッリ劇場、200年前に建てられた建物だそうです。
すごく雰囲気がありますよね。
いろいろなところに、彫刻や装飾がされています。
数え切れないほどの演奏会を見つめてきたこの会場で、生まれたばかりの楽器の演奏を聴くのはとても不思議な、でも安心できるひと時でした。
ぜひ、実物を見に来てくださいね。
Commented by 菊田 at 2006-10-14 17:37 x
ゆみさん、こんにちは。。。
そ、そうですか! 師匠の楽器が一緒に、、、。
これは、けっこう珍しい光景かもしれませんデス。
しかも、「時価」、、、。
ラザーリ師匠の楽器も数が少ないですが、マルキさんは学校の先生をしているのでさらに少ないのです。
なので、より貴重品扱いになっているんでしょうね、、。

モンドムジカでも、材料を選んでいる時にマルキさんに声をかけられて、、、。
「キクタ~、お前はまだこんな材料の選び方をしているのか~!オレが選んでやるから一緒に来い!、、、と拉致されました。」
まだまだ、マエストロの前では赤子同然です、、、でも、これこそが、「バイオリン職人の幸福な日々」なのかもしれませんね。

Commented by 菊田 at 2006-10-14 17:57 x
nobaraさん、こんにちは。
ほんとにたくさんの人が来ていましたよ~。
でも、意外と、クレモナに住んでいても普段会わない人も多いので、そういう人にひさしぶりに会えるのも、このモンドムジカの楽しみでもあります。

弓、、、新作からオールドの名弓まで、こちらも数え切れないくらいありましたよ。
nobaraさんも弓の購入、オメデトウございます!
弓が変わると、世界が変わりますよね。
新しい弓での演奏、、、聴けるのを楽しみにしています。

ブログも、まだまだ本調子とはいきませんが、少しずつペースを取り戻していきたいと思っていますので、よろしくお願いしますデス。
Commented by ノコノコ at 2006-10-15 17:49 x
お久しぶりです。久しぶりすぎて、自分の名前忘れてしまいました。
前から私は「ノコノコ」でしたか・・・?
それは、置いといて。
すごくきれいな写真ばっかりですね!
ポンキエッリ劇場(前ブログより…)の写真はそのまま絵葉書にしたいです。
モンドムジカ会場は赤い壁に赤い床(じゅうたん?)で、楽器が特に美しく見えますね。本当に素敵です!
Commented by ひで at 2006-10-15 22:58 x
菊田さん、こんばんは。
こんな処へ行ったら帰らなくなりそうです。

良い楽器が欲しいけど、今の経済状態で買える楽器は欲しくないし、本当に欲しい楽器を弾きこなす腕は無いし・・・。

今は「見るだけ」にして、腕を磨きつつ資金を貯めるとします。(笑)

でも、やっぱり「良い楽器」欲しいなぁ~!今の楽器だと「7ポジ」くらいまでがやっとでそれ以上は弾き難いです。
マーラーのシンフォニーを弾くには「9ポジ」以上が楽に弾ける楽器が欲しいですね。
Commented by パンダ at 2006-10-16 10:21 x
羨ましい限りです(>_<)私もそんな名器たちを見てみたい、弾いてみたい!!!と思うのでありました。イタリア産たちの楽器の音も聴いてみたいな。でも何より私はいつか菊田さんのそちらの工房に遊びに行きたいです(*^_^*)
Commented by 菊田 at 2006-10-16 14:02 x
ノコノコさん、そう、のだめの桜ちゃん似のコントラバス奏者のノコノコさん、おひさしぶりです。
お元気ですか?
トリエンナーレコンクールでは、コントラバス部門もありまして、たくさん並んでいる姿は壮観でしたよ。
もちろん、モンドムジカの会場にも、、、、、。
コントラバス用の材料も販売されているのですが、、、畳のような大きさで、持ち帰るのも大変そうでした。

赤いじゅうたん、、、写真で見るときれいなのですが、その場所に一日中居ると、目に焼きついて大変です。
夜、目をつぶると、火星人ならぬ、バイオリン星人が大群となって、、、、。
Commented by 菊田 at 2006-10-16 14:16 x
ひでさん、こんにちは。
ぜひ、来年はモンドムジカにお越しください。
で、帰る途中で、マッターホルンの万年雪での滑降にチャレンジしてください。
クレモナからも日帰りできる距離ですので、、、。

9ポジですか、、、、高所恐怖症の私には到底たどり着けない領域デス。
マーラーのシンフォニー、、、いいですね。
「巨人」ももちろんいいですが、個人的には5番が好きです。
ひでさんのオーケストラ、聴きたいですけど、、、ちょっと遠いですね。
録音、、、しますよね、、。

Commented by 菊田 at 2006-10-16 14:26 x
パンダさん、こんにちは。
そうですね、パンダさんのようなプロの演奏家の方にとっては、いろいろな楽器の音を試せる絶好の機会ですね。
イタリアの新作からモダンの名器、そしてオールド、、、一度に見られる展示会はなかなかありませんデス。

クレモナにも、お茶目なマエストロたちに会いに、ぜひお越しください。
モンドムジカは、毎年、10月の第一週です、、、、、。
お待ちしています~。


Commented by ひで at 2006-10-16 21:04 x
>マッターホルンの万年雪
15年くらい前にスイスのツェルマットから雪山を滑ってイタリアのチェルビニアへ行った事が有ります。

また行ってみたいものです。

ザルツブルクに滞在して、周辺の山々を滑りたいって気もしますが。(笑)

あ!「のだめ」が始まった!では、また!(笑)
Commented by w-piglet at 2006-10-17 14:23
こんにちは(^^)!
すごーいいっぱい!これは目が肥えるかも知れませんね!
私はあまりの数の多さに泡を吹いて倒れてしまうかも知れません。笑
あ〜なんだか音楽をまたはじめたくなりました!
Commented by 菊田@え~でるわいす at 2006-10-17 14:29 x
ひでさん、、こんにちは。
さすがですね!すでに15年前にスキーで国境を越えていたのですね。

ぜひ、次回はザルツブルグスキーツアーを実現させてくださいませ。

のだめ、、いかがでしたか?
Commented by 菊田 at 2006-10-17 14:39 x
w-pigletさん、こんにちは。
で、でも、たとえば洋服や靴の見本市とかでしたら、いろいろなデザインがあって見ているだけでも楽しいのでしょうけれど、、、一見、ほとんど同じに見えるバイオリンばかりが並んでいる展示会というのは、それこそ、「ウォーリーを探せ」を一日中やっているようなもので、目が疲れます。
でも、その、ちょっとした違いを見つけるのが、とても楽しいんですけれどね。
ぜひぜひ、音楽、再開してくださいませ。
Commented by あき@KKT at 2006-10-18 09:11 x
菊田さん、こんにちは。
師匠との会話、いいですね^^
連れて行かれたあとは、良い材料は見つかりましたか?(笑)

モンドムジカ2006のブース、本当に魅力的です!
自分も機会があれば来年の10月に、、、。行ってみたいです
Commented by 菊田 at 2006-10-18 15:40 x
あきさん、こんにちは。
師匠に拉致された後は、じっくりと選び方を教えていただきました。
でも、今までにも何回も教えていただいているのですが、なかなかその通りには出来ないものなのです。
その場では、分かったような気になるのですが、、、、。
何事も、道を究めるには経験を積むということが大事ですね。

ぜひぜひ、モンドムジカ2007へ、、、。
お待ちしています、、、。
Commented by 春菜 at 2008-06-02 20:11 x
初めまして、
通りかかりなのですが、すごく気になったので、書き込み失礼いたします。
しかもかなり古い日記のものに対してですが…

ニコラ・ラザーリさんの2001年作の楽器持っていて、どんな人なのか検索していたら、
詳しくのってらしたので……
そんなにすごい方だと知らなくて驚きました。
Commented by 菊田 at 2008-06-03 23:20 x
春菜さん、こんにちは。
コメントをありがとうございました。

ラザーリさんの楽器をお使いとのことで、しかも私がクレモナに留学した2001年の作品とのことで、弟子の私としても嬉しいです^^。

ニコラ・ラザーリさんは、製作家としても超一流ですが、なによりもその人柄の良さに、皆、ファンになってしまいます。
ぜひ、もっと良く知っていただければ私も嬉しいです。

またお気軽にお越しいただければ幸いです。
ありがとうございました。
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