マエストロ
punyopunyo様からリクエストをいただいたので、私の師匠、マエストロ・ニコラ・ラザーリをご紹介します。
イタリア人のイメージって、いろいろあると思うのですが、典型的な感じとして、オーソレミオ♪などを歌いながら、両手を広げて、明るくて、開放的で、女性には必ず声をかけて、昼寝をして、、、、というようなイメージがあるのですが、確かにそういう人も居ますが、ごく少数です。
私が出合ったイタリア人の多くは、シャイで、物静かで、神経質で、、、でも心根は優しくて、親切で、知性的で、とてもすばらしい人たちが多いです。
私の師匠、ラザーリも、とても穏やかで、優しい人です。
相手の気持ちをとても思いやる事ができる人です。
でも、自分自身には厳しいです。
実は、日本で製作していた時に師匠のヴァイオリンを見たことがあったのですが、その時の衝撃は今でも良く覚えています。
自分が目指す楽器は、これしかないと、運命的なものを感じました。
会社を辞めて、クレモナに渡ったのも、ラザーリに楽器製作を習うためでした。
弟子入りできた経緯はまたの機会に話しますが、彼の人間としてのすばらしさに接するにつれて、日本で楽器を見たときの衝撃が納得できました。
彼の作る楽器は、やはり彼そのものだったわけですね。
柔らかい感じだけど一本筋がビシッと通っていて、繊細だけど暖かくて、、。
2003年から弟子入りしましたから、もう3年の付き合いですが、彼に対する尊敬と憧れの気持ちは少しも変わらないですし、これからも同じだと思います。
写真の左端に映っているのは、私の兄弟子(年はずーっと下ですが)のアレッサンドロ・メンタです。
彼は若いですが才能があり、将来有望です。
彼も、本当に良く気がつくいい奴です。
このデコボコ3人トリオで、いつも楽しく仕事をしています。
日常の様子については、またあらためてご紹介したいと思います。
by violino45 | 2006-02-24 16:25 | 日記 | Comments(8)
というのはおいておいて、ラザーリさんのヴァイオリン、いつか拝見
したい~。
製作者の方々の熱い思いがこもった楽器との出会いの時に
向けて、日々精進します!!
えいえいおー!!
そうです、私が足長おじさんです。(別名、変なおじさんです)
でも、最近のコンピュータは便利ですね。
画像ソフトで足の長さも自由自在、、、、、(嘘ですよ!)
というのは、おいておいて、、、、。
師匠のバイオリン、ぜひぜひご覧下さいませ。
私の人生を狂わせた、、、いや、導いた、魔力、、、いや、魅力を感じていただけると思います。
ちなみに、ラザーリさん、クレモナには二人いますので、ご注意下さいね。
私の師匠はニコラ・ラザーリです。
もう一人はダンテ・フルビオ・ラザーリさんです。
ダンテさんもすばらしい製作者です。
私も、pearlさんとの出会いの時のために、うねうね特訓ガンバリマス。
ウードも、いつか聴かせてくださいませ。
イタリアの住居って、ほとんどの家の壁は白いと思います。
当然、白い壁は汚れやすいので、何年かするとくすんできます。
そうなったときは、壁を白いペンキで塗ります。
すると、またしばらくは真っ白い壁で気持ちよく過ごせます^^。
これ、ホントのことですよ、、、、。
引っ越す時も、白く塗ってから出なければいけないアパートもありますし、そうでないアパートは、入居した人が、まず白く塗るわけです。
ラザーリ氏はきれい好きなので、弟子二人ががんばって掃除してますよー。
3人で仕事をしていると、埃が結構たまるんです。
pearlさんへのお返事コメント、最高です~!なんか最近絶好調じゃありません?菊田さん(^^)「そうです、私が変なおじさんです」・・・あはは~!!
ほんと、足長~い。背高いのでしょうね~。身長180センチくらいくらいかしら。うちはみんなチビなので背の高い人には無条件で憧れます!(^^ゞ
こういう、その人となりを垣間見れるようなお話って好きなので、ヴァイオリンの製作工程はもちろんのこと、こんなお話これからも書いて頂くととっても嬉しいです。
あと、クレモナの美しい町並みとかも見てみたい・・・
この工房もとても綺麗ですね。天井がアーチを描いているのはそちらでは普通のことでしょうか。白い壁素敵ですね~
いやいや~、、、絶好調、、というか、壊れかけているのかも?
ローソクも、消える瞬間には一番輝くと言いますし、、、、。
あ、輝いてるわけじゃないので、大丈夫か、、、、。
本当に変なおじさんにならないように、気をつけねば、、、。
180cmもありませんよー。
魂柱一本分くらい、足りません!
マエストロも、アレッサンドロもそれほど背が高くないので、私がやたら、のっぽさんに見えますね。
クレモナの風景とか、いろいろご紹介したいとは、いつもいつも思っているのですが、、、。
ガンバリマス。
天井がアーチを描いている建物は、よくあります。
でも、ここまで天井が低い部屋は珍しいです。
この建物も、おそらく300年前ぐらいのものだと思いますが、当時は、まだ貴族階級とその他の区別がはっきりしていたので、貴族達はこの階上にある天井の高い部屋に生活して、メイドさんたちは、この天井の低い部屋に生活していたようです。
当時の大きい建物を見ると、豪華な部屋と質素な部屋の違いが大きくて、なかなか興味深いですよ。
それが、いまだに残っているというのも、すごいと思いますけれど。
そうですかー、師匠の楽器をご覧いただき、ありがとうございました。
いかがでしたか?
日頃の製作ですが、基本的には師匠の工房で作業してます。
弟子を取らない人、、、というわけではないと思いますが、、、いずれにしても誰かの弟子になるというのは簡単ではないのです。
その経緯については、いずれ日を改めて、、、、。