ひさびさの
製作記、復活です。
久しぶりに見る41cmビオラはすごく大きく見えました。
アーチの感覚も、少しバイオリンとは違うので、目が慣れるまで慎重に削ります。
アーチの仕上げは、スクレーパーと呼ばれる、薄い鉄板を使います。
薄い鉄板を、アーチの微妙なカーブが削りやすいような形に切り取って、砥いで刃を付けるのですが、上手く仕立てたスクレーパーはカンナと同じくらいに良く切れます。
良く切れるスクレーパーで削ると、木材の持つ美しさが素直に現れて、思わず見とれてしまいます。
トラ目オタクとしては、一番楽しい瞬間かもしれませんね。
by violino45 | 2006-01-10 17:14 | 製作記 | Comments(6)
本年もよろしくお願い致します。
スクレーパーですが、厚さは0.3mmです。
材質は、実はよくわかりません。
イタリアでは、金物屋に行くと、普通にスクレーパー用として売っているので。
おそらく、ハガネだと思います。
日本でも、バイオリンの材料などを扱っている問屋さんなどで、手に入ると思いますが。
スクレーパーの作り方は、企業秘密ではありませんが、言葉では説明できません。
難しい事ではないのですが、やり方で切れ味にすごく差が出ます。
グラインダーはもちろん使います。
機会があれば、ブログでご紹介しますね。
昨日、捨てるコタツを分解しつつ、のこぎり片手に ギーコギーコやっておりました。ほんとに、工作やら大工が好きな女子のようです。
必要ないのに、斜めに切ったり、短く何本にも切り落としたり・・・
男に生まれればよかった鴨・・・
コタツをのこぎりで分解ですかー。
楽しそうですね。
でも気をつけてくださいね。
オケの本番前に怪我したら大変。
最近は男の子よりも、女の子のほうが物作りには熱心なようで、クレモナの製作学校も女性の方が多数派になりつつありますよ!
私のクラスは男ばかりでしたけど、、、、涙。
そうですね、スクレーパーって単なる鉄板ではありますけれど、ヴァイオリン製作には欠かせない道具ですね。
ぜひいろいろ工夫して、オリジナルスクレーパーを考案してください。
厚み出しですが、まだ厚い段階では一気に3mmぐらい取ってしまいます。
でも、仕上がりに近づいたら、慎重になりますよ。