ホワイトヴァイオリン、写真と動画でご紹介。

アーチの完成までご紹介してきた製作動画ですが、滞っておりまして、すみません。

撮影は、地道に進めているのですが、編集やアップロード作業にかかる時間が大きく、本来の楽器製作に影響してしまっては本末転倒になってしまいますので、時間の余裕があるときに、またご紹介させていただく予定です。

という状況の中、今まで動画でご紹介していた楽器がホワイトで完成してしまいましたので、いつものように写真にてご紹介いたしますが、今回、一つの試みとして、ホワイトヴァイオリンを紹介する動画を作成してみましたので、ご覧下さいませ。

撮影も編集も拙い動画ですが、楽器製作の世界をより身近に感じていただけるようにご紹介してきました製作動画の一端として、実験的に試作してみました。
楽器をターンテーブルで回転させての撮影でしたが、性能が十分でないため、途中、動きがぎくしゃくしておりまして、見苦しくてすみませんです。

あと、無音ではさすがに寂しいので、著作権フリーの音楽をお借りしました。
2分30秒ほどの動画となっております。


ご試聴いただき、ありがとうございました。
今後も、いろいろな形式で、楽器製作の世界を御紹介していければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

さて、以下は、いつもどおり、写真でのご紹介となります。
この楽器は、11月の弦楽器フェアにて、展示させていただく予定です。

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2枚板の裏板、少し特徴のあるトラ杢の材料です。
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動画でご紹介したとおり、少しアマティ風な柔らかいエフは、ラザーリ師匠から習ったモデルです。
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コーナー部分の仕上げです。
精密さと柔らかさの調和を目指していますが、難しいポイントです。
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ウズマキは、どの角度から見ても調和の取れた姿を目指していますが、動画でクローズアップでご紹介するのはヒヤヒヤものです。
いずれにしてもハードルが高いですが、写真のほうが、気持ちが少し楽です。
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これから秋にむけて、慌ただしい季節となっていきますが、可能な限り、ブログのアップも続けていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

整理中のCDを枕にして御満悦の表情のミケにゃんですが、、痛くないですか?
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by violino45 | 2016-09-23 07:13 | 製作記 | Comments(7)

Commented by junjun at 2016-09-24 07:34 x
菊田さん、こんにちは。

ホワイトバイオリンの動画&写真のアップ、有難うございます。

以前にもお話し致しましたが、ホワイトの状態は、木という硬い材質なのに非常に温かみあり、柔らかく優しくて、
バイオリンという楽器になるものであると同時に芸術的作品なんだと感じます。

工房見学でみた 積み上げられた材料である、まさに木というものが製作者さんの手で、こんなに素敵な姿になるのは、魔法みたいです。

そして、ターンテーブルによる動画。
表板、裏板に映し出されては消える光と影。
立体感が伝わり、静止画とはまた違う 美しさが とても印象的でした。

ブログを拝見すると 楽器を通して、昨年の素晴らしい体験や、クレモナの工房、街、そして風を感じられます。改めて感謝いたします。

毎日お忙しい中と存じますが、呉々もご自愛ください。11月を楽しみに私も日々頑張ります。

ミケニャン。あなたの、意外性ある可愛い行動に癒されました〜〜笑(^^)ありがと〜〜😻
Commented by 菊田 at 2016-09-24 19:42 x
Junjunさん、こんにちは。
動画へのコメント、ありがとうございます。
嬉しく拝読いたしました。

動きのある被写体ではないホワイトヴァイオリン、動画でご紹介するには難しいと思ったのですが、ふと、回転させてみたら面白いかもと思い、トライしてみました。

でも、見る角度が連続することで、造形が破綻していたらすぐにバレますので^^、製作者としてはさらにハードルが高い世界ではありますが、、これも修行の一つと思い、アップさせていただきました。

そして、影が連続して動くのは、私としても、想像していなかった効果で、アーチの造形が空間的に表現できて、良かったです。
普段も、いろいろな角度から光を当てながら、アーチを調整しているのですが、こうして速度を一定にして回すことで、より客観的に膨らみを観察することができて、自分自身の勉強にもなることでした。

これからも、楽器製作の世界、そして、クレモナという町も、今まで以上にご紹介していければと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

猫の行動は、ほんとに意外性があるというか、人間の感性とは別次元にあって、癒やされたり、揺さぶられたり、日々活力を与えてくれる存在ですよね。
今も、ありえない場所で寝ています^^。
Commented by parnassus at 2016-09-26 21:15
動画アップ作業、お疲れ様でした。
おっしゃられているように、ターンして陰影が動いていく様子、いかになめらか一体的な曲面に仕上げられているかがよく理解できるものでした。
スクロールの部分では、光が透けている部分があるように見えます。
毎度、実験的要素のある動画ですね。
本末転倒にならない範囲で、今後もブログや新作動画を期待しておりますです。
あ、*たにつち*でした。
Commented by 菊田 at 2016-09-27 14:12 x
たにつちさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ほんとに、光が透けて見えますね!
これも新しい発見です^^。

こうした実験的な撮影は、もともと好きなので、、いろいろ試してみたいと思っているのですが、仕事に影響しては意味ないですし、、でも、撮影してみることで新しい発見もあるので、これからも、バランスを考えつつ、トライしていきたいと思っております。
Commented by ろん at 2016-09-28 14:03 x
初めまして!
ずっと以前よりブログを拝見しておりました。

本当にとても美しいです。
日が上って日が沈む、宇宙から見た地球のような美しさです。
生と言いますか命と言いますか、自然界に存在する命のリレーと言いますか、菊田さんのバイオリンからそのようなものを感じます。
この動画と写真を拝見し、精魂を込めて作った作品に命が宿っている。と感じました。
躍動感と春の息吹ような初々しくも確かな生命力が作品からとても良く伝わってきます。
柔らかくも圧倒的な存在感。
さすがすごいですね。
出来た。と言うより、まさに産まれた!と言うのはこの事ですね。

年百年も生きる、このバイオリンの誕生の瞬間に居合わせて(遠いですが!)感動を分けて貰って光栄です。

ブログでいつも色々なことを教えて頂き、共有してくださって、どうもありがとうございます!
これからも楽しみに拝見し応援しております!
Commented by ろん at 2016-09-28 14:07 x
とても大切な事を書き忘れました(笑)
ミケにゃんいつも可愛いです!!
Commented by 菊田 at 2016-09-28 15:48 x
ろんさん、こんにちは。
コメントをいただき、ありがとうございました!

地球に例えていただき^^、すごく恐縮ですが、とても嬉しいです。
太陽の光を浴びながら自転している地球、、これ以上美しい存在はないですね。
いつか、この目で直接見てみたいものですが、、間に合わないかな、^^。

地球はとても大きな目標で、いままで考えたこともなかったですが、普段は、やはり、生命や魂というようなものを、楽器に込められるように精進しています。
ホワイトの状態の楽器は、なかなか実物をご覧いただける機会がありませんので、写真と動画から、少しでもその息吹を感じていただけたのでしたら、製作者としてこれ以上の喜びはありません。

これからも、少しずつですが、写真や動画でご紹介していければと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

ミケにゃんへのコメントもありがとうございます。
いつか、動画でもご紹介できればと思っております。。。
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