池袋の展示会、無事終わりました。
5月21日と22日に開催されました、「第14回 日本バイオリン製作研究会 作品展示会」が無事に終了いたしました。
好天に恵まれ、特に22日は真夏のような暑さでしたが、たくさんのお客様にご来場いただき、まことにありがとうございました。
私は、3台の楽器とともに参加させていただきました。
2005年製作、ストラディバリモデル。
一昨年までの10年間、宮地楽器さんに店頭見本として置いていただき、また、展示会などでも毎回お披露目させていただいた楽器です。
このブログの読者様の中にも、1度は(何度も^^)この楽器を試奏いただいた方も多いのではないかと思います。
2011年製作、ストラディバリモデル。
昨年から、宮地楽器さんに置かせていただいているヴァイオリンです。
5年間、展示会やコンクールなどで弾かれてきて、少しずつ、木材の鳴りを感じる音色に成長してきたように感じます。
2006年製作ビオラ、ストラディバリモデル。
10年間、一人のお客様に弾き込んでいただいたビオラで、毎年、展示会などにお借りしている楽器ですが、この数年、楽器本来の音色、響きがさらに目覚めてきたように感じています。
このような展示会に参加して、多くのお客様とふれ合い、貴重なご意見をいただけることは何よりも嬉しい事ですが、年月を重ねる中で、同じ楽器を何度も展示することで、製作した楽器がどのように変化していくのかを実感できるのは、製作者として得難い経験になっていると、あらためて感じた展示会でした。
今回も、友人の製作家、大久保さんと再会できて、嬉しい時間となりました。
思えば、初めて出会ってから、ちょうど20年目になるのでした、、、。
大久保さんのほうが三つ先輩なのですが、、髪の毛も黒くて、若いですね~。
今回の展示会では、川畠成道さんが試奏コンサートの演奏者として熱演をご披露いただきました。
私も、2011年のヴァイオリンを弾いていただきました。
パガニーニの超絶技巧の曲でしたが、私の楽器は、超高速なパッセージにも破綻せずに、明確な音程で響いていましたので、ホッとするとともに、いろいろな課題も感じながら聴かせていただいた試奏会でした。
会場の皆様も、川畠さんの迫力のある演奏に惹き込まれて、あっという間に時間が過ぎてしまう演奏会となりました。
あらためて、ご来場いただきました皆様に、感謝申し上げます。
次回は、秋の弦楽器フェアでふたたびお目にかかれますのを楽しみにしております。
by violino45 | 2016-05-24 09:08 | 日記 | Comments(5)
池袋の展示会では、大勢の来場者がいらっしゃる中、お話くださいまして感謝いたします。
二つのバイオリンは、何度か(も?)試奏させて頂いていますが、その度に受ける印象が違い 楽器の音の
変化、成長に驚き とても興味深い体験が出来ました。特に2011年の楽器は、弾いている側がドキドキワクワクするような高音の響きでした。
2005年の楽器も自分で弾くのと
他の人が素晴らしい演奏をしてくださる時とでは印象が変わり、まさに人の個性により
音の奏でる感じが変わるんだと 感じました。
楽器がそれぞれの人と対話し強調し合って対応してくれているのかとも思うと やはり興味深さが益々増しました。
今回は実は人生2度目なりますが、ビオラも触らして頂きました。(^^)
川畠成道さんの演奏、本当にビックリしました。
パガニーニの超絶技巧の曲の世界に、引き込まれ
圧倒されながらも、美しく盛り上がる曲の
素敵な演奏を目の前で楽しめた事も貴重な体験でした。会場にいるだけで、夢の中にいるみたいで あっという間に数時間が経っていました。
日本では、お忙しい時間をお過ごしと存じますが
呉々もご自愛くださいますように。
また、次回 お目にかかれる時を楽しみにしています。今は展示会の余韻に浸ってとても幸せです。(^^)
本当に有難うございました。
先日はご来場いただきありがとうございました。
二つのヴァイオリンのご感想もありがとうございます。
記事本文では、時間と共に変化する楽器の印象について、私の感想を書きましたが、演奏いただくお客様によって、様々なご感想を持たれるのも事実で、それを伺うことも、製作者にとって貴重な経験となっています。
二台のヴァイオリンを試奏されたお客様に伺うと、ある方は、左のほうが良いと言われ、また別の方に伺うと、右のほうが良いとおっしゃることも多いです。
好みの違いとも言えるのですが、必ず理由があると思うので、その理由について考察して、より良い楽器製作に活かしていくことも、展示会に参加する意義だと感じております。
また次回、貴重なご意見をいただければ嬉しいです。
川畠さんの演奏は、楽器の能力を最大限に引き出して、さらに、それを超えたところで音楽を表現されていたようにも感じました。
私の楽器も、十分に応えられている部分と、そうでない部分が明確に感じられましたし、こういう音も出るのだということを演奏で示していただけて、とても勉強になりました。
また次回、お目にかかれます日を楽しみにしております。
クレモナもこれから暑くなりますが、今年は健康維持に気を付けて、製作に励みたいと思っております。
私はヴァイオリンのことは知らないことばかりですが美しい声で歌ってくれるということはわかります。菊田さんのヴァイオリンも素敵な声で歌ってくれるのだろうなと思い実際の音を早く聴いてみたいなと思います。菊田さん、これから気候も暑くなりますのでお体を大切にお過ごしください。
私はヴァイオリンのことは知らないことばかりですが美しい声で歌ってくれるということはわかります。菊田さんのヴァイオリンも素敵な声で歌ってくれるのだろうなと思い実際の音を早く聴いてみたいなと思います。菊田さん、これから気候も暑くなりますのでお体を大切にお過ごしください。
クレモナは、6月に入っても意外とまだ涼しくて、過ごしやすいです。
でも、その反動で夏は猛暑になりそうで、今から怖いです^^。
Rさんも、お気をつけてお過ごしください。
楽器すべてがそうですが、演奏者が表現したい音楽を、より忠実に再現できるかどうかが大切と思いますので、ヴァイオリンが美しい声で歌ってくれると、奏者さんと一体となって楽器も喜んでいるように感じて、製作した私も嬉しくなります。
いつか、生の音を聴いていただければ幸いです。。