弦楽器フェアの展示ヴァイオリン、ホワイトで完成。
早いもので、弦楽器フェアまで3週間ほどとなってしまいました。
【主催】 日本弦楽器製作者協会(JSIMA)
【会期】 2013年11月1日(金)~3日(日) 各日10:00~18:00
【会場】 科学技術館 (東京都千代田区北の丸公園2-1)
【入場料金】 1,000円 (全イベント3日間有効・高校生以下無料)
今回も、宮地楽器さんのブースにて、楽器を展示させていただきます。
会場にて、お目にかかれるのを楽しみにしております。
今回、宮地楽器ブースに新たに4人の製作家が参加します。
宮地楽器さんのHPにて、詳しくご紹介されていますのでご覧下さい。
http://strings.miyajimusic.jp/gengakki_fair/
さて、フェアでは、先日のスロバキアでのコンクールにて3位を獲得したヴァイオリンを展示させていただきますので、この機会にぜひ御試奏いただければ幸いです。
そして、製作したばかりの新作ヴァイオリンも展示いたします。
現在、ニス塗り中ですが、ホワイトヴァイオリンの状態で写真を撮りましたので、ご紹介します。
ボディを閉じる前の状態です。
早く接着したい気持ちを抑えて、、内側を丁寧に仕上げます。
表板の接着です。
「板」から「箱」になる瞬間、楽器としての構造が確立する、重要な工程です。
少し飛びますが、ネックを取り付けて、最後の仕上げをして、ホワイトヴァイオリンの完成です。
ニス塗りを始める前に、仕上げが不十分な部分が無いか、チェックします。
エフも、見る角度によって、いろいろな表情になります。
裏板は少し幅広のトラ杢です。
コーナー部分、、時間をかけて仕上げる箇所です。
ウズマキは、いつもより少し彫りを浅めにして、ボリューム感を出すようにしてみました。
ほんの僅かな違いですが。
ニス塗りが終わって完成したら、またご紹介させていただきます。
by violino45 | 2013-10-10 06:48 | 製作記 | Comments(16)
ホワイトヴァイオリンの赤ちゃんとってもきれいですね。板から箱になる瞬間は本当に緊張なさるとおもいます。
でもこの赤ちゃんヴァイオリンが誰かによって鳴き声をあげるのは本当に素晴らしい瞬間だとおもいます。
私も菊田さんのヴァイオリンの声をききたいです。( ´ ▽ ` )ノ
そうですね、板の状態よりも、横板に貼り付けられて自由が利かなくなっているはずなのに、箱になった表板を叩いてみると、力強く響くのは不思議な気がします。
叩いて元気な音がしたら、それで製作者の仕事はほとんど終わりに近いので、ホッと一息です。
ぜひいつか、私の楽器の音を聴いてみてくださいね。
私はまだまだ技術が足りないので菊田さんの楽器を…なんて寝言でも言えないほどですが、いつか菊田さんの楽器の音色を聴いてみたいです。(私はヴィオラを専攻しています)
見ているだけでため息が出るような楽器で、目を奪われちゃいました(笑)
これからもブログに伺わせていただきます♪
フェアも楽しみにしていますね!
お気持ちが静かになっていただけたとのこと、製作者として嬉しいことです。
ありがとうございます。
嬉しいコメントをありがとうございました。
こちらこそ、ぜひ私の楽器を御試奏いただき、ご意見をいただければ嬉しいです。
弦楽器フェアにもぜひお立ち寄りくださいませ。
ブログもなかなか更新できませんが、今後ともよろしくお願いいたします。
楽器フェアまで数ヶ月って思っていたのに、、本当に早いですね。
また 、あのバイオリンと会えるのが楽しみです。
どんな風に音がかわってくるのか、、毎回感じるイメージが違うので
楽器の持つ不思議な力にみせられています。
そして、ホワイトバイオリン。とっても綺麗です!
生まれたてのバイオリンの音を体験出来るのもフェアの楽しみです。
今回は宮地楽器さんのブースで新たに4人の製作者さんが出展されるとの事も、興味深いです。😄
まだまだ拙い演奏しか出来ませんが、、笑
11月を楽しみに日々頑張ります!
クレモナはもう結構寒いのでしょうか?
忙しい毎日だと思いますが、呉々もお身体ご自愛きださいませ。
では、お目にかかれる日を楽しみにしています。😄
弦楽器フェア、私もまだまだ先と思っていたので、、焦ってます^^。
あのヴァイオリン、junjunさんにはいろいろな場所で何度も弾いていただいていますよね。
今回も、少し違ったイメージに変身しているかもしれませんので、お楽しみにです~。
新作も、ぜひご感想をおきかせいただければ嬉しいです。
新たな4人の製作家さんは、以前から宮地楽器さんで推薦されている皆さんで、今回、弦楽器フェアでも普段の活動をご紹介することになり、新規参加となりました。
ぜひ、率直なご意見をお伺いできれば幸いです。
クレモナの現在の気温は、5度です。(朝8時)
そろそろストーブが必要な季節になりました。
日本はなぜか暑いようですが、寒暖の変化にはお気をつけてお過ごしくださいませ。
こんにちはm(_ _)m
職場から近くなので是非 お伺いしたいと思います。
楽しみですo(^-^)o
お時間がございましたら、ぜひお立ち寄りいただければ幸いです。
お目にかかれますのを楽しみにしております。
もともとバイオリンの音、形、色や職人さんの性格が現れるのが好きでバイオリンを弾けるようになりたいと思っていたのですが、最後は菊田さんの人間性、生き様に衝撃を受けバイオリンを習い始めました。次はバイオリンをつくりたいと思っております。
菊田さんはバイオリンをつくられる前は他の楽器を弾かれていたのですか。大変失礼な質問ですみません。ピアノを少しかじった程度の私が社会人からバイオリンを弾き始め、バイオリン職人になれるのか全く想像ができなく質問させて頂きました。時間があるときで構わないので返答して頂けたら幸いです。
私の生き方から影響を受けられてヴァイオリンの道に入られたとのこと、恐縮ですが、嬉しく感じております。
さて、ご質問にお答えしますと、私は、子供の頃からギターが好きで、毎日、時間が過ぎるのを忘れて弾いておりました。
ギターといっても、クラシックではなくて、アコースティック、そして、エレキギターを弾いていた時期もあります。
今でもギターは大好きで、趣味として弾いております。
そのことが、バイオリン製作に役立っているかどうかは分かりません。
でも、製作を始めた時に、バイオリン演奏も習ったのですが、左手に関しては、ある程度応用が利いたことは確かで、大人から始めた割りには上達が早かったような気がしています。
バイオリン職人になるのに演奏技術がどれだけ必要かということは、いろいろ議論されていますが、その答えは無いと私は思っています。
製作者自身が演奏に長けているかどうかよりも、演奏者の声に耳を傾けて、より演奏しやすい楽器を作るために真摯に取り組むことのほうが大事なことだと、私は考えております。
リスクばかりを考えて踏み出せなかった最初の一歩を踏み出す勇気が湧いてきました。バイオリン職人になれる確証などありませんが、いつかバイオリン職人になれることを夢見て精進したいと思います。
また、一人の人間としても菊田さんのような魅力的な人になれるように頑張ります。本当にありがとうございました。
演奏の話にも関係するのですが、良い楽器を製作するためには、技術を磨くことはもちろん重要ですが、人のことを思いやり、真摯に向き合う姿勢が大切だと思います。
宗一郎さんが最初に書かれましたように、楽器には、製作した人の人間性がそのまま現れると思います。
(全ての仕事に共通することだとは思いますが)
私自身、その点に関しては、まだまだ修行が足りないと思うことが多いですが、宗一郎さんは、文章を拝読する限り、その人柄が伝わってきますので、楽器製作の道に進まれても、良い成果を残されるのではないかと想像しています。
いつか、作品が完成したら、拝見させてくださいね。
楽しみにしております。
人のことを思いやる気持ち、真摯に向き合う姿勢、また謙虚に学ばれている姿勢に感銘を受けました。
これからも菊田さんの姿勢を学ばせて頂きます。
人としての成長をし、人に感動を届けることができるバイオリンをいつかつくりたいと思います。
今日は嬉しくて眠れないです、頑張ります。
ありがとうございました。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
私も、初心を忘れないように頑張っていきたいと、あらためて思いました。
ありがとうございました。